高血圧の食事指導箋

 高血圧治療の基本原則
高血圧に対する対策は、日常生活の管理、食事療法、そして薬物療法の3つが基本原則となります。
軽症の高血圧の人では、日常生活の管理と食事療法だけで血圧が下がる場合が多いので、
血圧が少し高いからといって薬を飲むことにこだわってはいけません。
しかしこれだけでは血圧の下がらないひとがいます、このような人は血圧降下剤を使う必要があります。

A)知っておきたい5のポイント
1.高血圧症は自覚症状が無いことが多いので自分ではわかりにくい
2.高血圧は脳卒中、心不全、腎不全の原因になる
3.高血圧は完全に治すことはできないがよくコントロールすることはできる
4.降圧剤を飲んでいる人は調子の良いときでも薬をつづけなければいけない。
5.必ず定期検診を受けなければいけない

B)食事指針の原則
1.食塩の制限:食塩の制限がある程度血圧を下げることが認められている
2.カリウムの補給:KはNaと逆の働きがあり降圧の可能性がある
3.アルコール:多飲する者は死亡率が高いが適度であればよい(60ml/day)
4.合併症がある場合はその治療食に準ずる

<食塩制限のポイント>
1.薄い味の食事に慣れること
2.塩味にかわる酸味、だし、香辛料などの味付けを考える
3.新鮮な材料を使う、保存食には食塩を大量に含むものがある
4.食塩を有効に使う、使う場合はうす味で調理しておく
5.特に避けるべき食品
a.塩分の多い食品:佃煮、干物、漬け物など
b.塩分は多いが辛さを感じにくい食品:寿司、牛乳、バター、チーズ
c.薬品:制酸剤

C)食事基準
本態性高血圧(合併症のない場合)の食事基準例

食事\栄養区分エネルギー
Kcal
蛋白質
脂質
糖質
食塩
水分
ml
1800

1900
60

70
30300

350
1500

2000