シーリング材って何だろう

Kyowa Original Report


ビルや住宅の外壁を見てみましょう。遠目には壁いっぱいに一枚の板で出来ているように見えます。しかし、近づいて見てみると壁を幾つかに分割した大きさの外壁部材が縦横共に少し隙間を空けて取り付けてあるのがわかります。
この隙間を、目地と呼びます。
目地を作る理由は、物理的にそんなに大きなパネルを作る事が出来ない事も有りますが部材が温度や湿気の変化によって伸び縮みしたり、あるいは地震や風圧によってたわんだり、位置がずれたりして部材同士が互いにぶつかり合うのを防ぐ為です。
しかし、このまま放置しておくと目地を介して水や空気が出入りします。水密性・気密性を損ない、事実上外壁として機能を果たさない事に成ります。
そこで何か詰め物が必要になるわけです。
この詰め物をシーリング材と呼びます。
このシーリング材には大別して二つ有り、形状があらかじめ定まっている定形シーリング材(ガスケット)と形状が定まっていない、つまり目地に充填する段階ではペースト状で、充填後しばらく経つと硬化してゴム状の弾性体に変化する不定形シーリング材とが有ります。
この不定形シーリング材の事を一般的にシーリング材と呼びます。
建築を例にとって説明しましたが、自動車や航空機・鉄道車輌はもとより諸工業分野においても基本的には同じ事がいえます。


シーリング材の3要件

シーリング材は建築物その他の水密性・気密性を目的とする防水材料である以上、その機能は高次元で長期的に維持されなければなりません。更に、意匠上の観点から美観を損なう不具合を生じてはなりません。

  1. 水密性・気密用を付与できる材料である事。
  2. 目地のムーブメントに追従できる事。
  3. 耐久性に優れている事。

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