ナノム（フラーレン）

フラーレン（Fullerene）はグラファイト（黒鉛）・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。
フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。
フラーレンの代表選手であるＣ60はサッカーボールと同じ形をした球形分子です。
直径は約0.7ナノメートル（1ナノは10億分の1メートル）

フラーレンの特徴

・	外径１ｎｍの炭素分子（炭素骨格直径：０．７１ｎｍ）
・	カーボンブラックやナノチューブに比べ電気や熱を伝えにくい(伝導率：０．４　Ｗ/ｍＫ［室温］）
・	有機溶媒に可溶：　２．８g/L ［トルエン］、２７g/L ［o-ジクロロベンゼン］
・	π電子共役系の球状分子のため、高い安定性, 光相互作用性を有する

フラーレンは光学・電子部品、エネルギー、バイオ産業、ＩＴ/情報分野などに幅広い可能性が
考えられています。
土木・建築産業分野においても、断熱・遮熱など特異な性能を発揮することが予測されていますが、これまでに確認されていない機能が発現する可能性も期待できる非常に楽しい素材です。
各種塗膜材料に少量添加すると、様々な効果が得られる可能性があると考えられます。

お客様の利便を図るため、土木・建築分野への開発研究用に５０ｇパックをご用意しております。

**ナノムの銘柄**
	銘柄	説明	性状（代表値）
	ナノムミックス	フラーレンのベーシックグレードとして幅広い用途が期待される主力製品	【性状】　黒色粉末【組成】　Ｃ60:60%､Ｃ70:25% 【嵩比重】 0.6g/cm³